やっと理解出来た「父:高畑勳」

去年あたりから、子ども達と一緒に「母を訪ねて三千里」や「アルプスの少女ハイジ」を観なおしています。実に30年ぶりのはずなのに、映像とストーリーが紡ぎだされると、次々と話の筋と絵柄が思い出されて、自分でも驚きました。それだけ、幼い時に受け取る…

血と肉は宮崎監督から、そして骨格は高畑監督から

こんな事をクドクド私が書くまでも無く、吾郎監督は百も承知だったでしょう。吾郎監督の「監督日誌」を読むと。 「太陽の子ホルス」の様なシンプルで力強い絵にしたい と終始一貫して書いています。過去の先人達の仕事をつぶさに追って行く時に、当然「高畑…

母性の宮崎、父性の高畑

吾郎監督は自身の「監督日誌」の中で両巨頭の事に1回だけ触れています。このブログのタイトルはそのまま、私が付けた見出しの言葉に置き換えられるとも言えるでしょう。 前章で、「駿監督は友殺しをしない」と書きましたが、この事の理由が「駿監督は根源的…

友殺し

昨日あたりから、「高畑勳監督」の事がもの凄く気になっています。その理由は後述しますが、今回の映画「ゲド戦記」を考える上で、同氏の存在は欠く事が出来ないと改めて感じているからです。 私はこの「ゲド戦記感想文 その1」で 駿監督は脇役やトリックス…

ゲド戦記鑑賞記 その3

[ジブリ][ゲド戦記][映画感想] まだまだ、「ゲド戦記」熟成中です。 嬉しいトラックバックを頂いたので、こちらからもトラバさせて頂きます。 小野マトペさん:とても頼もしく「アンチ・ネガティブキャンペーン」して下さってます。私はここまでちゃんと太刀…

原作を超えた秀逸なアレンジ

劇場鑑賞中、これは!と膝を叩いたのは、原作には無いアレンジのうち、クモの城の外で佇む「影のアレン」の存在です。剣を持って追いかけて来たテルーに言います。 「僕は、アレンの中に居た光だ、アレンの中に居た不安はとうとう肉体をさらって行ってしまっ…

矢継ぎ早の質問攻め

映画を見終わった後、パンフレットと角川書店から必ず出ている「ガイドブック」を買ってお昼を食べたのですが、娘からは、矢継ぎ早に質問が飛んで来ます。 何故、アレンもゲドもみんな名前を二つ持っているのか どうして、クモは最後あんな風に膨らんでしま…

やっと娘に答えてやれそうな「死」のイメージへのメッセージ

6歳を過ぎた頃から、娘がしきりと 「死んだらどうなってしまうのか。」 と尋ねるようになりました。 自分にも覚えがありますが、自分と家族以外での社会的つながりが出て来始める頃(小学校低学年)「死」とは一体どんなものなのか、その存在にえも言われぬ…

ゲド戦記鑑賞記 その2

[ジブリ][ゲド戦記][映画感想] 映画館での鑑賞から一夜明けました。 昨日は思い浮かばなかった事が後から後からじわじわと、、心の中に現れてそれをじっくり反芻しています(笑)。 このはてなダイアリーの中でも同じ意見の方々に出会えて、やっとほっとしま…

新人監督にしか出来ないギラギラした瞬間

もう一つ、もしこの作品を駿監督が作っていたら、決してこの表現は出来なかったろうと思うシーンが後半のクライマックスにあります。(以下ネタバレ) 「今のそなたにはその剣は抜けまい。」 ゲドがアレンの持つ「魔法で鍛えた剣」を指してそう言いますが、…

吾郎監督にしか出来ない事

じゃあ、やっぱり「駿監督でないとダメ」かと言えば、そうでは無く、それまで父が苦手として来た表現を、吾郎監督は意外に難なくこなしている部分があります。それはズバリ「男女の仲」 「ラピュタ」の中で、パズーとシータが互いの体を紐でしっかり縛り合っ…

駿監督にしか出来ない事

駿監督の作品も近年「難解」なものが続いていますが、それなりに多くの層に受けるのは何故なのか。今までははっきりそうとは思わなかったのに、今回、吾郎監督の作品と対比して、初めてそれが何なのか気がつきました。「脇役」や「トリック・スター」の扱い…

なぜ酷評が多かったのか

冒頭にも書きましたが、Yahooの映画評掲示板を観ると、本当に酷い事ばかり書かれています。 説明が足りない 感情移入出来る部分が無くて観客は置いてけぼり 編集が良く無い 言葉で全て説明しようとしている etc ああ、ネットの掲示板は怖いなぁと思いました…

思い入れの強い「ゲド戦記」

この物語を読んだのは、20代前半の頃。有名な心理学者である河合隼雄氏の著書の中でその存在を知り、興味を持ったのがきっかけでした。読み始めたら、たちまち虜です。もっと早くに読みたかったとも思ったけれど、今振り返ればいつ読んでも、その時々に共感…

ゲド戦記鑑賞記 その1

[ジブリ][ゲド戦記][映画感想] 本日、公開された「ゲド戦記」(スタジオジブリ作)を早速観て来ました。 誰が何と言おうと、心に残る作品だと思います。 (直前に、Yahooの映画評書き込み何て読まなければ良かったと激しく後悔。あまりに酷くこき下ろされて…

やっと出した端午の節句

[住まいづくり]庭の薔薇に気を取られていて、すっかり出すのを忘れていた、息子の兜。 今日、娘の授業参観をいい事に、仕事を休んだので午前中にパパッと出してしまう。 お雛様に比べて出すのがラクチンだからいい!

クリスマスイルミネーション2005

[住まいづくり]今年は、「ツララタイプ」のLED電飾をバルコニーの下に吊るしてみる。電飾の色には流行があるようで、今年あたりから寒色系(白〜青)が主流でそれまで一般的だった暖色系が少ない印象がある。ちょっと買うのに手間取っていたら、寒色系の電飾…

スノーマン登場

[住まいづくり]我が家で最も高価なクリスマスオーナメント:バカラのスノーマン。1998年モデルで上の娘がお腹に居る時に主人にプレゼントしてもらった物。今年はバカラではスノーマンは作っていないようだが、この後何年か続いていたシリーズ。やっと玄関に…

リフォームしたクリスマスリース

[住まいづくり]これは、母が手芸好きの友人からもらったという布リース。自分の家で必要無いからと半ば押し付けられた物なのだが、、、もらった当初はどうも「あか抜けない野暮い」感じだった。その原因が、妙に長くだらりとした安い赤いリボン。。。作者に…

クリスマスデコレーション2005

[住まいづくり]今年はドアにクリスマスリースを飾る余裕があった。去年は家の中を整えるので精一杯で、デコレーションに気合いが入らなかったけど、これで念願の「雰囲気のある玄関」が完成。去年塗ったキシラデコールのためか、ドアの色つやも今年はいい。 …

スウェーデン製の飾り棚

[住まいづくり] 前々から格好わるいなぁと思っていた一角をテコ入れする。スウェーデンハウスでも紹介された、不思議な寄りかかる棚を購入してみた。壁に立てかけるだけなのに、物を置くとどんどん垂直に加重がかかって、とても安定する。壁が無いと自立しな…

北の住まい設計社のStudy Desk

[住まいづくり]待ちに待った娘の学習机が来た。2年程前に知った「北の住まい設計社」というメーカーから購入したものである。北海道に工房もショールームもあるので、実物を見る事は実際に不可能なのだが、その評判の高さと、取り寄せたカタログの家具達の品…

ローラアシュレイのベットリネン

[住まいづくり] 娘がこの春保育園を卒園するので、「何か晴れ着を買おう」と横浜は港北ニュータウンにあるローラアシュレイまで遠征した。近隣にあるお店では「女児服」を扱っておらず、ここが自宅から最も近い取り扱い店だったのだ。本来の目的は、お洋服だ…

おひな様を飾る

[住まいづくり] 先週の3連休はインフルエンザに倒れてしまい、予定していた事が全く出来なかった。毎年、2月は何となく気ぜわしい。上の娘の誕生日でもあるし、節分を過ぎたらひな人形も出さなければならない。実母が初孫の為に奮発して買ってくれた物で、小…

5.1チャンネル現る!

[住まいづくり]液晶テレビが来てから、以前よりもテレビを観る回数が増えた。特にデジタルハイビジョン系の番組は前よりも観ている(以前は視聴不可能だったんだから当たり前か!?)毎週日曜の大河ドラマはもうハイビジョンでしか観る気がしない。同じコン…

クリスマスイルミネーション

[住まいづくり] 「イルミネーション」と言う程でも無いのだが、今年は家を建ててから初めてのクリスマスなので、若干イルミネーションを施してみた。、、と言っても、バルコニーにLEDの電飾と、もみの木の苗木にささやかな飾り程度で今年は終しまい。こおい…

液晶テレビ届く!

[住まいづくり] ずっと懸案だったテレビをとうとう買い替えてしまった!黒がべったり潰れてしまって、映画や海外ドラマを観ていると、時々画面が全く見えなくなったりする状態がここ数年続いていたのだ。液晶にするのかプラズマにするのか、気持ちは殆ど「液…

さすが!スウェーデンハウス!

[住まいづくり] 暮らし始めてそろそろ10ヶ月。外気温が徐々に下がって来ているが、この家の断熱性の高さは本当に「聞きしに勝る」である。夜間の深夜電力料金で安くなる時間にタイマーをセットして、輻射熱で暖まる「フォトン」を夜中中つけっぱなしにしてい…

クリスマス準備その1:もみの木購入

[住まいづくり] この週末に園芸センターに出始めたもみの木を購入。一番若くて小さいのを買ったが、どうしてもみの木はこんな風に姿がいいんだろう?特に剪定している風も無いのに、三角錐の樹形はサマになっている。てっぺんにまっすぐ伸びる枝は星を飾るっ…

クリスマスの準備

[住まいづくり] もう今年も残り2ヶ月になってしまった!ハロウィンが過ぎたら気の早いホームセンターでは、もうクリスマスの飾り付けがチラホラ出始めている。念願の戸建てに引越したので、今年あたりから、長期計画でクリスマスデコレーションの事を考えな…