なぜ酷評が多かったのか

冒頭にも書きましたが、Yahooの映画評掲示板を観ると、本当に酷い事ばかり書かれています。

  • 説明が足りない
  • 感情移入出来る部分が無くて観客は置いてけぼり
  • 編集が良く無い
  • 言葉で全て説明しようとしている
  • etc

ああ、ネットの掲示板は怖いなぁと思いました。その先入観で観てしまうと、そう見えてしまうもので、それまで自分が信じていたものが揺らいでしまう思いでした。でも所詮は、自分の目で確かめるのが一番で、他人の目を借りた字づらだけでは何も理解出来ないのだと、実際の映画を観て思います。
私個人としては、
「荒削りだけれど非常に誠意ある作り方をしている秀作」
だと思っています。原作を2〜3度読み込んでいるので判るのですが、監督はじめ、関係者全員がよくよく原作を噛み砕いている。この作品は「スルメ」のようにしっかり咀嚼しないと、見る側は胃の腑に収める事が出来ない、そんな作品です。その意味では、父:駿監督と似た傾向を持っておられると思います。