「死者の書」を観る

[映画感想]

鎌倉の「生涯学習センター」でたった一日だけ、川本監督作品「死者の書」(人形アニメーション)が自主上映されたので、家族で見に行った。
ホールの半分程度は埋まっていたが、殆どが年配の方で、小さい子どもを連れているのは我が家だけ。。「愚図ったら連れて出なければダメかなぁ。」とちょっと不安になる。前半の説明ビデオ15分が下の息子には退屈だったらしく、もぞもぞ、ごそごそ「まぁだぁ〜〜。」と子ども特有の良く通る声で、尋ねられた時には、「もはやダメか!」と覚悟をしたけれど、その後本編が始まると、人形が動くのがただただ面白いらしく、おとなしく見入ってしまった。
実は、私にはレビューを書く資格は無いのである。。。「綺麗だなぁ。」と思ってうっとり眺めていたつもりが、、真ん中過ぎのある一時、不覚にも居眠りをしてしまったのである。。。決して面白く無かった訳では無く、その映像の作りにうっとりしていたのだが、あまりに心地いいので、日頃の疲れが出てしまったらしい。。情けない次第。しかも寝かかった所を「騒ぐのでは。」と心配した息子に起こされたのだから、ザマは無い。ふと耳を澄ますと、イビキをかいて後方で寝ている年配男性も居たから、息子ばかりが白い目で見られる事も無いな、、と変な事を思ってしまった。
真ん中は見逃したものの、最後のエンディングは美しかった。川本さんの人形は懐かしさを感じる。昔はは、「人形絵本」というのがあって、物語のシーンを精緻な人形セットで表現してそれを撮影したものだったが、食い入る様に見つめた覚えがある。子ども達にも筋は難しかったものの、映像の美しさは十分に判ったようである。