IKEAのクリスマスツリー

[住まいづくり]

 港北にIKEAがオープンしてそろそろ2年くらいになるのだろうか。オープン当初の激混み(港北インター出口は「IKEA渋滞」ラジオでお詫びが流れてました。)を敬遠して落ち着くまで行かなかったが、今年の7月に初めて行ってみた。(後半の写真はその時のもの)近くに「ららぽーと横浜」も出来たりして、客足が分散されたのか、それほどの「激混み」では無かったけれど、既に行った人が口々に「何を買ったらいいのか判らなくて、結局たいした物を買わないで帰って来た。」と言った理由が良くわかった。とにかく、買い物するのに「流儀」を心得ておく必要があるようで、何の予備知識も無しにふらりと出かけてしまうと、人と物に圧倒されて飽和状態になるような気がした。

 7月に行った時は、仕事の参考にするため「デザイン調査」で買い物は二の次だったが、今回は、じっくり下調べをして綿密に「買い物リスト」を事前に仕上げてからIKEAに向かった。一番の目的は、リビングに置くCD収納家具を買う事なのだが、それ以外に今年の冬から始まった「もみの木(生木で根は無し)」もお目当てだった。

 自宅を建築した3年前の最初に冬に、もみの木の小さな苗木を買って大事に育てて来た(このブログにも何度か登場)、ところが、昨シーズンが終わった直後、あれ程元気だったのに本当に突然枯れてしまった。原因はカナブンの幼虫が根っこの一番太い所に入り込んで大事な根の基幹部分を食べてしまったかららしい。
 という訳で、今年はクリスマスツリーにする「もみの木」が無かった。また苗木を買って来ても良かったのだが、IKEAが販売すると知って、買い物に行くついでに一緒に買う事にした。苗木では無いから、ワンシーズン限りだが年明けに購入した代金と同じ額のギフト券と交換で、用済みのもみの木を引き取ってくれるらしい。

 よく、ヨーロッパではクリスマス市が立って、「もみの木」が売られるそうだが、根を切っているケースが多いらしい(人に聞いた話だが)日本で松飾りや門松を飾る感覚で、毎年新しい木を買うのだろうか??ここまで大きくなってる木を途中で切ってしまうのはちょっと可哀想な気もするが、非常に成長の早い木なのかも知れない。

 最初の写真は、そのIKEAで買って来た「もみの木」。給水も出来るスタンドが一緒に売っていて、鉢植えをしていた時に比べるとツリーの足下がコンパクトになって、その点は良かった。
 そして、意外だったのが鉢植えの苗木ではあまり香りがしなかったのだが、切り株になった切り口から何とも言えない、良い香りが部屋中に漂っている。帰りの車の中はこの芳香が一杯で、こんなにいい香りなら、来年もまた買ってしまいたくなった。

 しかし、この「もみの木」目当ての人はとても多く、今日は昼前には入場制限になってしまう程。。朝一番に駐車場に入ってIKEAの「モーニングプレート」を食べてから回ろうかと思ったが、ちょっと予定が押し気味だったのと、子ども連れではどうしても食事に時間がかかってしまうので、コンビニ弁当で妥協する事にした。(でもこれで正解だったと思う。)

 設置予定の場所をしっかり計測して、お目当ての商品の下調べもばっちり、その他買いたい物の名称やサイズ/個数も細かくメモして「さぁ、さっさと回って必要な物を買ったらサクッと帰ろう!」と思っていたのに、結局午後の2時にならないとIKEAを出られなかった。。やっぱり、あの会計システムに問題があるんだと思う。

 有名な「セルフエリア」の巨大倉庫から、お目当ての家具をえっちら、おっちら、運び出して自分でキャッシャーまで運ぶのだが、コップ1個買いたい人も、壁一面に組み上げるシステム家具一式を買う人も、十把一絡げに同じレーンへ並ぶ。キャッシャーは30台近くあるのだが、これがなかなか、はけない。自分でベルコトンベアーに商品を並べる欧米スタイルだけど、慣れていない日本人は、まずここで手間取っているし、「小物」+「大物」と一気にいろんな物の会計をしようと思うと、さらに「モタモタ度」が上がってしまう。
 「これが欧米スタイル、のんびりじっくり待つのがマナー」なんだろうと思うけど、やはり国民性も考慮した方がいいなぁと思う。「少しでも空いてるレーンへ」と長くつながった行列を横断しようとする人が絶えないのだが、「あ!あの列のあそこに隙間が!」と思うと、実は梱包された長い家具の先端が足元ににょきっと出ていたりして、通行する時非常に危険なのである。しかも、キャッシャーレーン前ギリギリまでいろいろな商品を山と積んでいるから、見通しのきかない交差点状態。特に、人は商品の方ばかり見て足元何て見ていないから、カートに載せた家具をピリピリした気持ちでコントロールしなければならない。

 よくある「10アイテム以下レーン」じゃないけど、大物家具は全く別のキャッシャーと別の出口を用意すれば、随分解決するのになぁ、とつくづく思う。(日本人の考えそうな事だけど)「あ!あれ買えば良かったかな。」と駐車場で気が付いても、またあのキャッシャーに並ぶのかと思うと、うんざりして止めてしまった。

 でも、持ち帰った戦利品を家で紐解いてみると、値段の割にデザインや使い勝手がいい物が多い。今回は思い切って子どものおもちゃ/私物を収納出来るボックスをとりどり沢山購入したのだが、色や形が統一されてなかなか満足。一番のお目当てのCDタワーも「安物感」があまり無くて、なかなか気に入っている。
 IKEAは行くのに気合いが必要だけど、目的意識と下調べさえ入念にしておけば、家作りの強い味方だなぁと思った。